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2025年8月2日
【外壁塗装の手抜き工事例4選❗】被害に遭わないための基礎知識👌
こんにちは
外壁の匠、広報担当スタッフです
本日は「外壁塗装の手抜き工事」についてご説明いたします。
残念ながら外壁塗装の業界には、仕上がりよりも利益を優先したり、そもそも外壁に関する総合的な知識が無いなどの理由で、手抜き工事を行なう業者が存在する事実がございます。
せっかく高いお金を払って施工してもらったのに、わずか数年で塗料が剥がれたりすることがあります。挙げ句の果てにはその会社と連絡が取れず逃げられてしまうことも・・・。
そこで、今回はそんな手抜き工事を防ぐために、一般的な手抜き工事の例とその対策方法をまとめました。
大切な家を守るためにも、手抜き工事のリスクに対する理解を深め、安心して外壁塗装に取り組んでいただけたら幸いです
~外壁塗装の手抜き工事4選~
01. 外壁洗浄を行わない
屋根や外壁塗装をする前に、下地処理として「高圧洗浄」と呼ばれる作業があります。
高圧洗浄とは、高い圧力を持つ洗浄機を使って、外壁についた汚れや古い塗膜を取り除く作業です。これによって、下地と新しい塗料の密着性が向上し、塗料が長持ちします。
高圧洗浄は通常の場合、半日~1日ほどの時間を要しますが、これを1~2時間程度で済ませたり、あるいは高圧洗浄自体を行わない業者も存在します。
この場合、汚れの除去が不十分なことから、下地と新しい塗料の間に隙間ができてしまい、高耐久性の塗料を使っても、本来15年以上持つはずのものがわずか数年で剥がれてしまうことがあります。
高圧洗浄の手間を省く原因は、職人の人件費の削減が挙げられます。
02. 養生が不十分である
養生とは、塗料の飛散を防止するために、ビニールやテープを使って塗装しない箇所を保護する作業です。主に、窓やドア、周辺の建材などを保護します。
しかし、細かく手間のかかる作業でもあるため、業者よっては、人件費や材料費の削減のため、養生作業を省略することがあります。
養生の手抜きにより、塗料が周囲に飛散してしまう恐れがあります。これにより、窓やドア、建材などに塗料が付着してしまったり、塗装の線が乱れてしまったりして、仕上がりに悪影響を与える可能性があります。
03. ひび割れを補修しない
外壁にひび割れが起きている場合、塗装を行う前に、コーキング材でひびを埋める必要があります。
これにより、外壁の耐久性や防水性の低下を防ぐことができます。
しかし、一部の業者は手間やコストの削減で、ひび割れを補修せずにそのまま上から塗装を行う場合があります。塗装後の見た目では、ひび割れ補修がされたかどうかの判断がつきません。
塗装直後の外壁は綺麗に見えるかもしれませんが、数年後には塗膜にひび割れが入り、外壁の保護能力が低下し、劣化が進む恐れがあります。
04. 塗る回数を省略される
外壁の耐久性を高めるためには、塗料を3回塗り重ねることが非常に重要です。
具体的には、最初に下地と塗料の密着性を高めるために下塗りを行います。次に、中塗りで塗膜に厚みを作り、耐久性をさらに高めます。そして最後に仕上げを美しくするために上塗りが行われます。
しかし、これも手間や材料費の削減を目的とし、この塗装の工程を省略する業者が存在します。
例えば下塗りを行わず、上塗りの1回のみで塗装を終わらせることがあります。
もし3回の塗りを行わなかった場合、期待した耐用年数よりも早く塗料がはがれたり、色あせやひび割れが起こる可能性があります。
~手抜き工事を防ぐには?~
01. 現地調査の時間を十分に確保してもらう
実は、現地調査にかかる時間を計ることで、その業者が手抜きをするかどうかを見抜くことができます。
現地調査とは、各業者が見積もりを作る前に、建物の現状や劣化状態を診断してもらうことを指します。
信頼できる業者は、建物の様々な部分を点検し、ひび割れやコーキングの状態を診断したり、直接触って劣化具合を確認したりします。また、正確な金額を算出するために、メジャーなどを使用して実際の塗布面積を測定します。
建築図等が無い場合、このような作業には少なくとも30分~1時間ほどかかることが多いです。
しかし、この現地調査を目視のみで数分程度で済ませる業者は、建物の問題を十分に把握せずに施工を行う傾向があります。ひび割れの補修が必要な箇所を見落としてしまい、ただ単に塗装を行う可能性もあります。
業者の現地調査の作業様子を観察することで、その業者が丁寧な施工を行ってくれるか、それとも作業を省略してしまうのかを判断することができます。
02. 保証の有無を確認する
契約する前にその塗装業者が保証制度を提供しているかどうか、そしてその保証期間が何年間かを確認することは大切です。
塗装の保証とは、施工後に塗膜の剥がれや膨れなどの問題が発生した場合に、無料で修理してもらえるという約束です。
一般的に、業者ごとに塗料の品質に応じて保証期間が3年、5年、7年、10年などの範囲で設定されています。
保証制度のない業者の場合、施工後のアフターフォローを行わないことや、業者の欠陥にも有償で修理を要求される可能性があるため、事前に確認することが必要です。
~実際に手抜き工事の被害に遭ってしまったら~
01. 業者にやり直しを依頼する
まず第一に行うべきことは、保証書を確認し、保証期間内であればやり直しを依頼しましょう。
この時、実際に問題が起きた箇所の写真を残しておくことが大切です。
たいていの業者であれば、保証書内に記載された事項に該当する場合は無償でやり直しを行ってもらえます。
02. 第三者機関に相談する
もし、業者に伝えたのに相応しい対応をしてもらえなかった場合は、以下のような第三者機関に連絡するのも手段の一つです。
住まいるダイヤル
住まいるダイヤル(正式には「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争支援処理センター」)とは、リフォームや塗装に関するトラブルの相談に乗ってくれる窓口として有名です。
国民消費生活センター
国民消費生活センターは、各都道府県に支部があり、お住まいの地域に連絡することができます。
もちろん、塗装に関しても相談の対象となりますので、塗装を担当した営業マン、会社名、電話番号、会社住所を用意した上で連絡しましょう。
どちらへ相談される場合にも、問題が起きた時期や内容を整理した上で、報告しましょう。
さて、本日は外壁塗装における手抜き工事の具体例と対策についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
最終的には、業者を信頼するかどうかはご自身の判断に委ねられます。
しかし、こうした知識を持っていることで、手抜き工事から大切な家を守ることができます。そのため、これらの情報を心に留めながら、信頼できる業者を選ぶようにしましょう
本日のブログは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。